AIのプロンプトを全文公開している理由
CFTHはスタイル配方を全文公開。スタイルを選ぶとプロンプト全文が母国語のまま編集可能な欄に入ります。プリセット12種、欄の文字がそのまま送られます。
多くのサービスが隠していること
たいていのAIアートサイトでは、スタイルはただのボタンです。押すと何かが起こりますが、実際に画像を形づくったプロンプトが見えることはありません。思った仕上がりにならなかったとき、どう頼めば変わるのかを表す言葉が手元にないので、もう一度ボタンを押して祈るしかない。当方も以前は、内部で磨いた配方とお客様の入力文を分けて扱っていました。その二重構造をやめました。
見えているものが、そのまま送られます
スタイルを選ぶと、入力欄に本物が入ります。たとえば「ヘタウマ落書き」は文字どおりこれです:
安っぽいマーカーやクレヨンで描いたような、わざと下手に描いたおかしな落書き、雑で子供っぽく、線は粗く不均一、プロポーションはぎこちなく遠近感も歪んでいる、顔のパーツはやや誇張され、背景は建物や木、通りなどを素早い走り書きで描いたシンプルでフラットな漫画風、色塗りはムラがありペンの筆跡がはっきり見える、だらけた・ふざけたミーム風の落書きに見える——意図的に粗削りで、決してリアルにはしない
「ローキー・シネマティック」はこれです:
純黒背景のムーディーなローキー・シネマティック写真、被写体は画面のやや右寄りに配置、劇的なレンブラントライティング——一つの強い光が顔の半分を照らし、残りは深い陰影に沈む、明暗のコントラストが際立って強い、被写体の後ろに水平方向のモーションブラーの筋を残し高速な動きを示唆、超精細な4Kシネマティック品質
この一語一語を書き換えられます。モーションブラーを消す。被写体を左に寄せる。レンブラントライティングをフラットな自然光に変える。編集後の文章が、そのまま送信されます。
周りに付ける定型文も公開します
お客様の文章の周りに、薄い定型文を付けています。これも隠す理由がありません。リクエストは次のように組み立てられます:
The artwork's subjects: [主体の説明]Art direction requested by the customer: "[入力欄の配方文]"Keep the subject's likeness recognizable and true to the reference photo.Suitable for framing as a keepsake artwork.
最後の2文はガードレールです。サーバー側で付加され、編集欄には出ず、削除できません。これは記念品である以上、仕上がりがご本人やペットに似ていること、そして壁に飾って成立することが前提だからです。それ以外はすべてお客様のものです。
12の配方、3言語、それぞれ独立に執筆
プリセット配方は12種、加えて自由記述があります。それぞれ英語・日本語・中国語版があり、送信時に機械翻訳するのではなく個別に維持しています。だから日本語の配方は、英語の訳ではなく日本語で書かれたプロンプトとして読めます。現行のラインナップ:
- 子猫との出会い、へたうまラクガキ、ローキー・シネマティック、素朴クレヨンアバター、エディトリアル・クレヨンドゥードル、気ままなフラットドゥードル
- 90年代アニメヒーロー、逆光ゴールドリムポートレート、ヴィンテージビーチの抱擁、ノワールグラムカップル、クリームニットの集合肖像、風になびく空と笑い声
- カスタム(すべてご自身で記述)
なぜ手の内を明かすのか
正直な理由は、配方が難所ではなかったからです。あの落書きの一文をどの画像モデルに貼っても10秒で真似できます。手間がかかるのはその後の工程で、そちらは入力欄からコピーできません。
- 操作のたびにサーバー側で実効DPIを再計算すること
- 150DPIを下回るレイアウトの印刷を拒否すること
- 商品ごとに必要な印刷キャンバスへ正確に合成すること
- sRGBプロファイルを埋め込み、印刷所に色を推測させないこと
- 製造前に実際の印刷用ファイルをご確認いただく48時間の猶予
プロンプトを秘密にしても、得られるのは「どうしてほしいかを言葉にできないお客様」だけでした。